これだけは抑えたいAfterEffectsエクスプレッション!初心者向けBEST3

   




AfterEffectsを使う人にとって、熟練度が分かれてくる大きなポイントのひとつがエクスプレッションです。

(※以下、AfterEffects→AEと表記)

エクスプレッションとは、AEプロジェクト上に配置されたレイヤーの動作を制御する命令文で、言わばものすごく小さなコンピュータプログラム。

アシスタント

プログラム…?難しそう…

ひよこ編集長

専門知識が無くても、簡単に使えるものがいっぱいあるよ!

エクスプレッションは、プログラムに馴染みの無い人にとっては一見ちょっと難しそうに見えますが、実は全くそんなことはありません。

クリックで簡単に適用できますし、たった一行のエクスプレッションが使えるだけで大幅に作業効率が上がり、データ量も軽く抑えられる場合があるので、これを使わない手はありません。

ここでは、使用頻度の非常に高いエクスプレッションを3つ厳選しました。

難しい事は抜きにしてとてつもなくシンプルに、使い方をご紹介します。

 

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AEエクスプレッションを適用する手順

 

まずは、基本的なエクスプレッションの適用手順について解説します。

AEでレイヤーにエクスプレッションを適用する方法は、以下の3通りあります。

いずれかご自身で使い易い方法を選んでみてください。

 

メニューバーから適用

まず1つ目は、メニューバーからエクスプレッションを適用する方法です。

タイムラインパネルで、エクスプレッションを適用したいレイヤーのプロパティを選択(上画像2)

メニューバーより[アニメーション](上画像1)⇒[エクスプレッションを追加]をクリック

これで、タイムライン上の任意のレイヤープロパティ(ここでは位置プロパティ)にエクスプレッションのプロパティが追加されます。

現れたこの白地の空欄にエクスプレッションを書くことで、レイヤーに様々な効果を適用することができます。

エクスプレッションの文は、キーボードから直に入力することもできますし、または左にある▼のプロパティスイッチを使えば、数クリックで入力できます。

 

ショートカットキーで適用

2つ目は、ショートカットキーを使ったエクスプレッション適用方法です。

ひよこ編集長

メニューバーからの適用より、この方法か、次にご紹介するストップウォッチを使うやり方のほうが簡単で一般的です

先ほどと同様に、タイムラインパネルでレイヤーのプロパティを選択(上画像2)

キーボードで[Alt][Shift]+[^]を入力 (windows)

※macなら[Alt]→[Option]

 

ストップウォッチを使う

先ほどと同様に、タイムラインパネルでレイヤーのプロパティを選択(上画像2)

キーボードで[Alt]キーを押しつつ、プロパティ最左のストップウォッチマークをクリック(上画像2)

 

以上3つのどの方法を使っても、同じくエクスプレッションプロパティがタイムラインに追加できたかと思います。

では次に、よく使う簡単なエクスプレッションを3つご紹介します。

 

これだけは抑えたいエクスプレッション3つ

 

プロパティの値を動かす「wiggle」

[エクスプレッション記述例]

 wiggle(15,3)

何が無くともとりあえずこれだけは、というエクスプレッション。

「wiggle」は、設定した周期と幅でレイヤーの特定のプロパティを変化させます。

ひよこ編集長

例えば位置プロパティに適用してレイヤーを振動させたり、その他いろいろなプロパティに対して使えます

アシスタント

不透明度に適用したら、フワフワとレイヤー透明度が変化するアニメーションが出来るね!

こういった動作はキーフレームでも対応可能ですが、時間がかかる上に後々ニュアンスを調整するのにも多くの時間を取られてしまうので、エクスプレッションを使った方が効率的です。

数字(パラメータ)は任意のもので、

・左の数値は1秒間に何回変化するか

・右の数値はどの範囲内で変化するかの振れ幅 

※単位はピクセルや%など、適用するプロパティによってそれぞれ

を表しています。

上の画像の設定なら、このレイヤーは「1秒間に15回、3ピクセル以内の振れ幅で振動する」という意味になります。

wiggleにはもっと細かいパラメータもありますが、私は自分自身でも他の人も、使っているのをあまり見たことが無いので、割愛します。

 

時間経過とともに値を変化させる「time*」

[記述例]

 time*30

レイヤーの位置や回転、スケールからエフェクトのパラメータまで、様々な値を経過時間に従って変化させたい場合に利用します。

数字(パラメータ)は任意のもので、1秒間にどのくらい値を変化させるかを入力

例えばこのエクスプレッションを「回転」に適用した場合、レイヤーは1秒間に30度のスピードで時計回りに回転していくことになります。

簡単な例として「回転」をあげましたが、ただ実際のところは、回転にはあまり使わないと思います。

 

実際に私がこの「time*」をよく使う場面は、AEのデフォルトエフェクト「フラクタルノイズ」のパラメータ「展開」「乱気流のオフセット」などです。

ひよこ編集長

フラクタルノイズの展開パラメータにtimeを使うことで、例えば延々と空を流れる雲などを作ることができます

キーフレームで対応した場合に比べ、時間を誤って途中で雲フリーズ…なんてミスは無くなります。

 

キーフレーム動作をループさせる「loopOut」

[記述例]

 loopOut(type = “cycle”, numKeyframes = 0)

キーフレームで打った動作を繰り返したい時、便利なのがこの「loopOut」。

キーフレームで望む動作を1サイクル分作り、後はエクスプレッションによってそのキーフレームをループさせることができます。

ひよこ編集長

上の動画では、水色の円が上下に動く動作を4つのキーフレームで1サイクル作り、あとはループさせています

繰り返す分だけキーフレームを打っていたら骨が折れる上にミスにも繋がるので、このエクスプレッションは非常に便利です。

loopOutは通常、特にいじるべき数値はないです。 この一文を入れるだけでOKです。

一応お伝えすると「type」はループの種類、「numKeyframes」の数値はループするキーフレーム数を指定することが出来ます。

アシスタント

文が長くて覚えられないな…

ひよこ編集長

正確に文を覚えなくても大丈夫だよ。AEの機能を利用してスマートに入力しましょう!

AEのタイムラインを見てみると、エクスプレッション行の右端に三角印のボタンがあります。

その三角印をクリック→[Property]→[loopOut…]を選択すれば、自動的に入力されます。

 

■まとめ

 

プログラミング経験が無ければ、ちょっと敬遠したくもなるAEエクスプレッションですが、たった1行のエクスプレッションでもかなり作業とデータ効率のアップに役立つのがお分かりいただけたかと思います。

AEを使うプロのデザイナーやクリエイターでも、複雑な長文エクスプレッションをゴリゴリ使っていく様な人は少数派で、みんな短いエクスプレッションをうまく利用して業務に役立てています。

 

今回の3種類のエクスプレッションは、苦手な人でも最低限これくらいは…というものを選びました。

お役に立てば幸いです。

それでは、また。

 

 - AfterEffects, CG制作