優れたモーショングラフィックス・VFXアーティストになるには?アンドリュークレイマーが教えてくれたこと

   




 

VFXやモーショングラフィックに携わる人なら、video copilotは知る人ぞ知るWEBサイトのひとつです。

クオリティの高いチュートリアルとAEプラグインを提供するこのサイトを創設したのは、その道では世界的に有名でカリスマ的存在のアンドリュー・クレイマー氏

 

今回は、そんなアンドリュー・クレイマー氏が講演で素晴らしいスピーチをされていたので、備忘録も兼ねここで内容を一部シェアしたいなと思います。

優れたアーティストになるにはどう行動していけばいいのか?がメインテーマですが、別の職業の人にも通じる部分は大きいのではないかなと思います。

 

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タイムマネジメント

 

時間を管理し無駄にしないことは、簡単なようで難しいテーマです。

クレイマー氏はまずはじめに、タイムマネジメントについて述べています。

 

優先順位を決める

 

毎日やるべきことはたくさんありますが、どんなに忙しくとも自分の人生において最も大切なのは何か常に見失わないことが重要です。

それは健康とか、家族とか、例えばそんな事です。

 

ゲームをしない(悪い習慣を断つ)

 

ゲームはついつい多くの時間を費やしてしまう、楽しい娯楽のひとつ。

私個人も大好きですし、そしてゲームが面白いと感じるのはアンドリュー・クレイマー氏も同じだった様です。

でも彼は、本当にやるべきことに時間を使うためにゲームをやめました。

 

時間を費やし過ぎる習慣は、優れたアーティストになる為にはぜひ見直したいポイントです。

 

物事を先延ばしにしない

 

やるべき事はあるけど、ぐずぐずとギリギリまで先延ばしにしてしまう…という、多くの人によくあるこの現象を、英語では「procrastination」と言うそうです。

あまり耳慣れない単語ですが、調べてみると英語圏の学生さんにとっては毎日使うよっていうくらいの頻出単語らしいです。

 

何でも、やろうと思うことやすべき事は今すぐとにかく始めること。

これが平凡なクリエイターと優れたクリエイターの分かれ目のひとつなのだと思います。

 

期限を設けて学ぶ 

 

例えばソフトウェアの使い方や何かしらのスキルを習得する時に、期限を設けて学んだ方が良いです。

1週間とか、2~3ヵ月とか期限を決めて取り組まなければ、ダラダラといつまでたっても終わらず時間を無駄にしてしまいます。

 

ゴールを決めて取り組む 

 

勉強でもプロジェクトでも、行動する際にはゴールを決めて取り組む必要があります。

自分がどこを目指しているのか、今やっていることの完成形はどんなものなのか、ゴール設定は大切です。

 

スキルを向上する

 

VFXやモーショングラフィックのスキルを上げるために、どんなことが必要なのか?

クレイマー氏はシンプルな意見を述べています。

 

経験は何事にも代えがたい

 

チュートリアル動画を見ただけで分かった気になる人は意外に多いようです。

しかし、実際に自分の手を動かしてチュートリアルを実践し、自分の経験に変えなくては身に付きません。

 

また実際にやってみる中で出てくる問題に試行錯誤し、対処することは、何より勉強になります。

チュートリアル動画を見る時には、これをどの様に自分の仕事に活かすかを考えながら見ると良いです。

 

ツールに自分のスタイルを決めさせない

 

このスピーチの中で、個人的に一番好きな話かもしれません。

ソフトウェアやプラグイン等、ツール(道具)に自分のクリエイティビティを定義させてはいけない、という話です。

 

プロの仕事でもごく稀に見られる「プリセットそのままの見た目」のCG合成などは、そんな悪い例の典型です。

この例の問題点は、ツールの持つ機能・能力がまず先にあり、作り手のスタイルが無いという点。

本来はまず自分の創りたい映像が頭の中にあり、次にそれを実現するためにツールがあります。

 

正しいソフトウェアを選ぶ

 

自分の思い描く映像を作るためには、それに適したソフトウェアを選ばなくてはなりません。

 

そして新しいソフトウェアを学ぶ必要があるなら、今すぐ始めること。

VFXやモーショングラフィックに必要なソフトには、3Dソフトひとつ取ってもMAYA、3ds MAX、Cinema4D等々…たくさんありますが、あれこれ迷うことに時間を使うくらいならとりあえずどれでもいいから学び始める方が良いです。

習得したスキルは他のソフトウェアにも応用が効くからです。

 

問題解決力 

 

この分野の仕事において問題は、大小問わず必ず起きるものです。

VFXアーティストは、分野に関する知識より、起きた問題に適切に対処する問題解決能力があることが必須スキルです。

 

カメラを手に入れる

 

撮影すること、カメラは最も勉強になるツールなのだそうです。

物理法則、現象、光と影…CG合成に必要な知識はカメラを通して全て得ることができます。

とりあえずカメラは絶対いるよ、今すぐ買いに行って!とまでクレイマー氏は言っています。

 

自分を成長させる

 

何かスキルを身に付けたら、次は自分の持つスキルを拡張する段階です。

専門性を深めたり、もっとできることを増やしスキルを多様化するなど、そういった努力によってアーティストとしてのレベルを上げていきます。

 

モチベーションを維持する

 

優れたVFXアーティスト・モーショングラフィックアーティストになるには、どうしてもハードワークは欠かせません。

ハードワークをするだけのモチベーションを持ち、維持するにはどうしたらいいのでしょうか。

 

夢を追う、自分の心に従う

 

当たり前ですが誰しも好きなこと、自分のやりたいことなら頑張れます。

夢や自分の心の声に従い行動することが、何よりのモチベーションです。

 

燃え尽きない様に管理する

 

好きな事とは言えあまりに頑張り過ぎると、燃え尽きてしまうことがあります。

時間の無駄をなくし有効に使うことは大切ですが、散歩をしたり旅をしたり、何かしらのインスピレーションを得る時間は、決して無駄ではありません。

 

情熱を見つける

 

VFXやモーショングラフィックと一言で言っても、その中には本当にいろんな種類の仕事があるので、様々な経験をしていく中でやりたいことに気づいていくこともあります。

 

クレイマー氏の知人は、元は車など工業製品のデザイナーでしたが、現在はクリーチャー(モンスターや怪物など)のキャラクターデザインを専門とするスカルプターなのだそうです。

自分の大好きなことや興味のあることを見つけると、自分では以前は想像もしなかったような場所にたどり着くかもしれません。

 

そして何をするにしろ、これまでやってきたことは必ず役に立ちます。

 

まとめ・ひよこ編集長の小話

 

以上、アンドリュー・クレイマー氏のスピーチで個人的に心に響いたところを中心にまとめてみました。

世界的なレベルに到達するすごい人も、基本的は日々のシンプルな心掛けの積み重ねなんだな、と思いました。

 

私もアンドリュー・クレイマーと同じモーショングラフィックやCG合成をするコンポジターなのですが(レベルは違えど)、アンドリュー・クレイマーの大ファンです。

仕事で行き詰った時はいつもvideo copilotのチュートリアルを見て、アイデアの着想を得ています。

 

彼の作るクオリティの高いチュートリアルは、単に技術的な知識だけでなくインスピレーションも与えてもらえるので、私はアンドリュー無しじゃ仕事出来る気がしません。

私は半分アンドリューに食べさせてもらっているようなものだな、とまで時々思います。

 

この記事が何かお役に立てば幸いです。ではまた!

 

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